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2002年初夏号(創刊号)より抜粋

開業15年を迎えて
 
院長 岡村理栄子
ルビーレーザーを手にして。
左側は帯状発疹の痛みに対するスーパーライザーです

(写真)
 当地小金井市に開業し、本年で15年目になりました。皮フの病気は生死にあまり関係ないのですが、日々の生活の上で快適な毎日を送るためには、そのケアは大切と考え、日々診療に携わっております。
 この間、未熟な私を支えてくださった患者さん、地域の方々、及び医師会の先生方に感謝しております。また、入院を引き受けてくださった武蔵野赤十字病院、母校・東京女子医科大学、慶應大学病院の先生方にも感謝の気持ちでいっぱいです。
 さて、15周年を迎え、よりよい診療をと考えて、本年5月より「ルビーレーザー」を導入いたしました。
 診察をしていて、なかなか取りきれない「老人性色素斑」「しみ」をよりきれいに取りたいという気持ちからです。これまでの「ピーリング」「CO2レーザー」とともにフルに使い、皆様のお役にたちたいと考えております。

水虫は治らない? 治ります!
 水虫は、白癬菌というカビ(真菌)が皮フに住みついて症状がでる皮フ病です。足や股などジクジクしているところによく生じ、水っぽく白くなるので昔から水虫と呼ばれています。カビが原因なのですから、それを殺してしまえば治るはずなのですが…なぜ「一生治らない」などと言われるのでしょうか?
●本当に水虫?
 かゆいからといって水虫とは限りません。足の湿疹もあります。やたらと市販の薬を塗っても治らないのは、そのせいかもしれません。顕微鏡で皮を少し切りとり(痛くありません)、見るとすぐわかります。きちんと診断を受けて治療しましょう。
●しっかり塗っていますか?
 症状(赤い・皮がむける・水ぷくれ)などがなくなると、すぐ薬をやめてしまう人がいます。カビはしつこく生き残ります。現在、良い抗真菌剤があります。3カ月間、毎日塗ることにより必ず治ります。
●爪水虫ではありませんか?
 皮フの一部である爪に白癬菌が入ると、爪が白く濁ったり、黄褐色に変化し厚くなります。かゆみがないので「爪が変だけど歳のせいかな?」と思われがちですが、これを治療しないで放置しますと、爪が白癬菌の貯蔵庫の役目をして毎年足に水虫ができてしまいます。叉、自覚症状が無いからといってそのままにしておくと、思わず家族にうつしてしまうこともあります。
 爪の水虫の薬も、最近良い飲む薬ができました。塗る薬と違い、爪の奥に入り込み効果的なのですが、足の爪では6ヵ月ほど、手の爪は3ヵ月ほど飲みつづける必要があります。しかし治ると、美容的な問題だけではなく、毎年の水虫から解放されるので、決して長い期間とは思われません。

水虫は治ります! 治しましょう!

医療法人社団 理栄会 岡村皮フ科医院 休診日:水曜・日曜・祝日
小金井市梶野町2-7-2 窓口TEL:0422-37-1112 予約TEL:0422-37-1113

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